「親が70歳を過ぎたけれど、高齢者マークは付けないといけないのか」
「75歳からは義務だと聞いたことがある」。
高齢者マークについては、こうした疑問がとても多い。
結論から言うと、高齢者マークの対象は70歳以上で、表示は努力義務だ。
付けなくても罰則はない。
この記事を書いているのは、埼玉県の川口・草加で届出済未使用車(登録の手続きだけを済ませた、まだ誰も乗っていない車)を専門に扱うソーサンだ。納車のたびに高齢者マークの相談を受けている立場から、対象年齢と義務・罰則の有無、もみじ・枯葉・四つ葉という呼び名の違い、正しい貼り方と買える場所、親に付けてもらうときの伝え方までをまとめた。
※2026年10月更新。制度の内容は、道路交通法と警察・自治体の案内に基づいている。
このセクションの要点
・対象は70歳以上で普通自動車(軽自動車を含む)を運転する人
・表示は努力義務で、付けなくても罰則はない
・75歳以上の表示義務は、2009年4月に努力義務へ戻っている
この記事の結論
・高齢者マーク(正式名称:高齢運転者標識)の対象は、70歳以上で普通自動車を運転する人だ。軽自動車も含まれる
・表示は「努力義務」で、付けなくても反則金や違反点数はない
・2008年6月に75歳以上は表示が義務になったが、2009年4月に努力義務へ戻った。今は年齢に関係なく義務ではない
・マークを付けた車に幅寄せや割り込みをした運転者は、道路交通法違反になる(普通車で反則金6,000円・違反点数1点)
・旧デザインの「もみじマーク(枯葉マーク)」も、現行の「四つ葉マーク」も、どちらを付けてもよい
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対象は70歳以上。導入時の75歳から引き下げられた
高齢者マークは、1997年の道路交通法改正で導入された。導入当初の対象は75歳以上だったが、2002年に70歳以上へ引き下げられ、現在までこの年齢は変わっていない。
対象になるのは普通自動車を運転する人で、道路交通法の区分では軽自動車も普通自動車に含まれる。70歳は、免許の更新時に高齢者講習の受講が必要になる年齢でもある。75歳以上になると、更新時に認知機能検査も加わる。マークを付けるかどうかを考える時期は、こうした免許更新の節目と重なることが多い。
義務ではなく努力義務。付けなくても罰則はない
道路交通法では、70歳以上の人が普通自動車を運転するときは、高齢者マークを表示するよう「努めなければならない」とされている。これが努力義務だ。付けていなくても、警察に止められることはなく、反則金や違反点数が科されることもない。
ただし、「罰則がないなら付けなくていい」とは言い切れない。後で説明するとおり、マークを付けた車には、周りの運転者が配慮しなければならない法的な決まりが生まれる。付けるかどうかは、罰則の有無ではなく、自分と家族を守る効果で判断したい。
「75歳以上は義務」は2009年に終わった話
「75歳を過ぎたら付けないと違反になる」
と覚えている人は少なくない。これは、2008年6月の法改正で75歳以上の表示が義務になり、罰則の対象とされた時期があったためだ。
ところが、この義務化には「年寄り扱いされるようで嫌だ」という反発が強く、翌2009年4月に努力義務へ戻され、罰則もなくなった。義務だった期間は1年に満たない。現在は、75歳以上でも70歳以上と同じ努力義務で、罰則はない。ネット上には義務化当時の情報が残っていることがあるので、古い記事を読むときは注意したい。
このセクションの要点
・「もみじマーク」「枯葉マーク」は1997年からの初代デザインの呼び名
・2011年2月からは、四つ葉のクローバーをモチーフにした現行デザイン
・どちらのデザインも有効で、買い替える必要はない
もみじマーク(枯葉マーク)は1997年からの初代デザイン
初代の高齢者マークは、黄色とオレンジの2色を組み合わせたしずく形のデザインだ。その形と色が紅葉した葉に見えることから、「もみじマーク」と呼ばれてきた。
一方で、落ち葉を連想させることから「枯葉マーク」「落ち葉マーク」と呼ぶ人もいた。この呼び方が「年寄り扱いされている」と受け止められ、評判がよくなかったことが、デザイン変更のきっかけの1つになったと言われている。検索で「枯葉マーク」と調べる人が今も多いのは、この呼び名が広く浸透したためだ。
四つ葉マークは2011年2月からの現行デザイン
2011年2月1日から、四つ葉のクローバーをモチーフにした新しいデザインが使われている。色はオレンジ、黄色、緑、黄緑の4色で、明るく前向きな印象に変わった。「四つ葉マーク」「クローバーマーク」と呼ばれるほか、高齢者を指す「シルバー」から「シルバーマーク」と呼ぶ人もいる。
呼び名はいくつもあるが、正式名称はどれも「高齢運転者標識」だ。免許センターや警察の案内では、この正式名称が使われている。
初心者マークなど、ほかの標識との違い
車に付ける標識には、高齢者マークのほかに、初心者マーク(初心運転者標識)、身体障害者マーク、聴覚障害者マーク、仮免許練習中の標識などがある。このうち初心者マークは、免許を取って1年未満の人に表示が義務づけられていて、付けないと違反になる。高齢者マークは努力義務なので、ここが大きな違いだ。一方で、幅寄せや割り込みから守られる保護の決まりは、これらの標識に共通している。
どちらのデザインでも有効。色や形を変えた品には注意
四つ葉マークに変わった後も、もみじマークは引き続き使える。すでに持っているもみじマークを、わざわざ買い替える必要はない。
注意したいのは、色や形を変えたデザイン品だ。キャラクター入りのものや、色を変えたおしゃれな高齢者マークは、法令で決められた様式と違うため、正式な標識として扱われない可能性がある。買うときは、パッケージに道路交通法の様式に適合している旨の表示があるものを選ぶと安心だ。
このセクションの要点
・付けた車に幅寄せや割り込みをした側が道路交通法違反になる
・反則金は普通車6,000円・大型車7,000円など、違反点数は1点
・付けたことで本人の運転が慎重になる効果もある
幅寄せ・割り込みをした側が違反になる
道路交通法では、高齢者マークを付けた車に対して、危険を避けるためにやむを得ない場合を除き、幅寄せや無理な割り込みをしてはならないと定めている。これを「初心運転者等保護義務」といい、初心者マークや身体障害者マーク、聴覚障害者マークを付けた車も同じように守られる。
違反した運転者には、次の反則金と違反点数が科される。
・大型車(中型車を含む):反則金7,000円
・普通車・二輪車:反則金6,000円
・小型特殊自動車:反則金5,000円
・違反点数:1点
罰則があるのは、マークを付けない側ではなく、マークを付けた車に危険な運転をした側だ。マークを付けることは、法律という盾を車の前後に掲げることだと言える。
店頭でお客様から聞いた話
川口市に住む70代のお客様は、届出済未使用車の納車のときに、娘さんに強く勧められて四つ葉マークを付けた。本人は「まだそんな歳じゃない」と照れくさそうだった。そのお客様が2週間後に店へ立ち寄り、こんな話をしてくれた。
「国道122号線の信号待ちで、後ろから大きなトラックが近づいてきた。ぶつかると思って身構えたら、手前でゆっくり止まって、その後も車間を空けてついてきた。いつもならあおられるような場面だったから、マークのおかげかもしれない。娘に言われて付けただけだったけれど、自分のためでもあるんだと思った」
もちろん、マークを付ければ必ず安全になるわけではない。それでも「周りの車が距離を空けてくれるようになった」という声は、納車後のお客様から実際によく聞く。
本人の運転が慎重になる
マークには、周りへの合図とは別の効果もある。付けたことで「自分は周りから見られている」と意識し、車線変更や合流を急がなくなったという声は多い。加齢による反応の遅れや視野の狭まりは、本人が気づきにくい。マークは、自分の運転を見直すきっかけにもなる。
このセクションの要点
・車の前面と後面に1枚ずつ、地上0.4m以上1.2m以下の位置に付ける
・フロントガラスには貼れない
・マグネット・吸盤・ステッカーは、付けたい場所の素材で選ぶ
位置のルールは「前後に1枚ずつ・地上0.4~1.2m」
高齢者マークは、車の前面と後面にそれぞれ1枚ずつ、地上0.4m以上1.2m以下の見やすい位置に付ける。左右どちらに付けるかは決まっていない。前と後ろの両方に付けることで、対向車や後続車から見えるようになる。片方だけでは、せっかくの効果が半分になってしまう。
貼る前に表面をきれいにする
マグネットやステッカーは、ボディに汚れや水分が残っていると、走行中に外れたり、はがれたりしやすい。貼る前に表面を拭き、乾いてから付ける。マグネット式を長く付けたままにすると、下の塗装に跡が残ることがあるので、洗車のときに一度外して拭くとよい。高速道路を走る前には、しっかり付いているかを確かめておきたい。
フロントガラスには貼れない
フロントガラスへの貼り付けは、道路運送車両法の保安基準で認められていない。運転席からの視界をさえぎるためだ。前側はボンネットやフロントバンパーの近く、後ろ側はバックドアやリアバンパーの近くに付けるのが一般的だ。リアガラスの内側に吸盤で付ける場合は、後方の視界をふさがない位置を選びたい。
マグネット・吸盤・ステッカーの選び方
マグネット式:鉄のボディに付ける。着け外しが簡単で、家族で車を共用するときに便利
吸盤式:ガラスの内側に付ける。ボディに直接触れないため、塗装の傷が気になる人に向いている
ステッカー式:マグネットが付かない樹脂やアルミのパーツに貼る。貼り直しできるタイプもある
最近の軽自動車は、バンパーやバックドアに樹脂パーツが多く、マグネットが付かない場所がある。買う前に、付けたい位置に磁石が付くかを確かめておくと失敗しない。ソーサンでは納車のときに、車種に合った付け方と位置をお客様と一緒に確認している。
マークは「運転する人」に関わる表示
高齢者マークは、車ではなく運転する人に関わる表示だ。70歳以上の親が家族の車を運転するときは、その車にもマークを付ける。反対に、若い家族が運転するときは外しておくのが本来の使い方だ。着け外しが多い家庭では、マグネット式が扱いやすい。
このセクションの要点
・運転免許センター・カー用品店・ホームセンター・100円ショップ・通販で買える
・価格は100円~500円程度で、前後用の2枚組が多い
・夕方以降に運転する人は反射材付きが安心
高齢者マークは身近な店で手に入る。主な購入先は次のとおりだ。
・運転免許センター・運転免許試験場
・カー用品店
・ホームセンター
・100円ショップ
・通販サイト
価格は100円~500円程度で、前用と後ろ用の2枚組が多い。値段の差は、反射材の有無、取り付け方法、屋外での耐久性で決まる。夕方以降に運転することが多いなら、ライトを反射して後ろの車から見えやすい反射材付きを選ぶとよい。100円ショップの商品でも、決められた様式どおりであれば効力は同じだ。
屋外に付けたマークは、日差しや雨で少しずつ色があせる。色が薄くなると周りから見えにくくなるので、数年に1度は新しいものに替えたい。
このセクションの要点
・「運転が心配」ではなく「周りの車が守ってくれる」と伝える
・一緒に選び、一緒に貼る
・マークは免許返納の前触れではなく、運転を続けるための味方だと伝える
高齢者マークで一番難しいのは、法律よりも家族の気持ちかもしれない。店頭でも、50代の娘さんから「72歳の父に勧めたら『まだそんな歳じゃない』と怒られた」という相談を受けたことがある。お父様は運転歴50年を超えるベテランで、毎日スーパーや病院へ車で通っている。それでも娘さんは、合流のタイミングが遅くなったことや、バックで何度も切り返すようになったことが気になっていた。
父のプライドは傷つけたくない、でも事故の不安は消えない。こうしたすれ違いは、多くの家族に共通する悩みだ。店頭のお客様の話から、効果があった伝え方を3つ紹介する。
「心配だから」ではなく「周りの車が守ってくれるから」
「運転が心配だから付けて」と言われると、本人は信頼されていないと感じる。「マークを付けると、周りの車は幅寄せや割り込みができなくなる。法律で決まっているんだって」と伝えれば、責めるニュアンスがなくなる。「あおられにくくなるなら付けてみようか」と、前向きに受け止めてもらいやすい。
一緒に選んで、一緒に貼る
買ってきたマークを渡すより、一緒にカー用品店へ行って選ぶほうが、本人の参加意識が生まれる。マグネット式にするか、反射材付きにするかを一緒に決め、貼る位置も一緒に考える。「やらされた」ではなく「家族と一緒にやった」という感覚が、前向きな気持ちにつながる。
「運転をやめて」ではなく「続けるための味方」
マークを勧められると、免許返納を迫られる前触れだと受け取る人もいる。だからこそ「マークは運転を続けるための味方だよ」と、はっきり伝えたい。車がないと買い物や通院が難しい暮らしでは、運転を続けることそのものが生活を支えている。その前提を尊重したうえで、安全を足していく提案をすることが大切だ。
このセクションの要点
・マークは「周りに守ってもらう」、安全装備は「自分を守る」ための備え
・衝突被害軽減ブレーキや踏み間違いを防ぐ機能が付いた軽自動車が増えている
・届出済未使用車なら、最新の装備が付いた車を新車より手頃に選べる
川口・草加の道路で感じること
川口・草加周辺は、国道122号線や産業道路、国道4号線など、朝夕に大型トラックや通勤の車が多い幹線道路が生活圏を通っている。合流や車線変更で素早い判断が求められる場面が多く、反応が少し遅れるだけでもひやりとしやすい。草加松原の遊歩道周辺のように、季節によって歩行者や自転車が増える場所もある。
店頭では「マークは付けてもらったが、それだけで本当に大丈夫か」という相談も多い。川口市に住む72歳のお父様と娘さんが来店し、「免許返納はまだ早い。でも何もしないで見守るのも怖い」と話してくれたことがある。このご家族は、衝突被害軽減ブレーキと誤発進抑制機能が付いたスペーシアの届出済未使用車に乗り換えた。納車の日、娘さんからは「父も私も納得できる形になった」という言葉をいただいた。
高齢ドライバーを支える主な安全装備
衝突被害軽減ブレーキ:前の車や歩行者にぶつかりそうなとき、警報と自動ブレーキで衝突を防ぐ、または被害を小さくする
誤発進抑制機能:停車中や低速のときにアクセルを強く踏み込んでも、前後に障害物があれば急な発進を抑える
車線逸脱警報:車線をはみ出しそうになると、音や表示で知らせる
国産の新型乗用車には、2021年11月から衝突被害軽減ブレーキの搭載が義務づけられている。新しく出回っている軽自動車の多くには、こうした装備が付いている。高齢者マークが「周りに守ってもらう」備えなら、安全装備は「自分を守る」備えだ。この2つを組み合わせることで、運転を続けるうえでの安心は大きく変わる。
届出済未使用車なら、最新の装備を手頃に
届出済未使用車は、販売店が名義の届出だけを済ませた、まだ誰も乗っていない車だ。走行距離はほぼゼロで、最新の安全装備が付いたモデルが多い。法律上は中古車の扱いになるため、新車より手頃な価格で買えることが多い。
ソーサンは、埼玉県の川口と草加に300台以上の在庫をそろえ、オークションを通さない直接仕入れで価格を抑えている。納車前には、車検のコバック加盟店として国家資格整備士が点検する。購入後の車検や鈑金(モドーリー)、自動車保険の相談まで同じ店で続けられるので、親御さんの車を長く任せられる。
安全装備が付いた軽自動車の在庫は、こちらから車種ごとに確認できる。
店舗までのアクセス
4号草加インター店は、東京外環自動車道の草加ICから約1分、国道4号線沿いにある。越谷市からは車で約10~20分、足立区からも約15~30分で来られる。川口122号店は国道122号線沿いにあり、埼玉高速鉄道の南鳩ヶ谷駅から徒歩約8分だ。高齢者マークを貼る位置の相談や、親御さんに合う車の相談だけでも、気軽に立ち寄ってほしい。
高齢者マークに関するよくある質問
このセクションの要点
・付けないことへの罰則はなく、75歳以上も今は努力義務
・付けた車へのあおりや割り込みは違反になる
・家族で車を共用するなら、運転する人に合わせて付け外しする
Q1. 高齢者マークを付けないと罰則はありますか?
A. ありません。70歳以上の表示は努力義務で、付けていなくても反則金や違反点数はありません。ただ、付けた車には周りの運転者が幅寄せや割り込みをしてはならない決まりがあるため、川口・草加周辺のように交通量の多い幹線道路を日常的に走る方には、付けることをおすすめします。
Q2. 75歳以上は今も表示が義務ですか?
A. 義務ではありません。2008年6月に75歳以上の表示が義務になりましたが、2009年4月に努力義務へ戻り、罰則もなくなりました。現在は、年齢に関係なく努力義務です。
Q3. 高齢者マークを付けると、かえってあおられませんか?
A. マークを付けた車に幅寄せや割り込みをすると、初心運転者等保護義務違反になります(普通車で反則金6,000円・違反点数1点)。そのため、むしろ周りが配慮してくれる効果が期待できます。納車後のお客様からも「周りの車が距離を空けてくれるようになった」という声をいただいています。
Q4. 家族の車を運転するときも、マークを付け替える必要がありますか?
A. 70歳以上の方が運転するときは、その車にもマークを付けるのが本来の使い方です。高齢者マークは車ではなく運転する人に関わる表示だからです。家族で車を共用している場合は、着け外しが簡単なマグネット式が便利です。
Q5. もみじマーク(枯葉マーク)と四つ葉マーク、どちらを付ければいいですか?
A. どちらを付けても有効です。現在は2011年2月からの四つ葉マークが主流ですが、初代のもみじマークも引き続き使えます。すでに持っている場合は、買い替える必要はありません。
高齢者マークの貼り方や、安全装備の付いた軽自動車選びの相談は、4号草加インター店へ
予約なしでも見に来られます。
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